手洗いボウルと水栓を交換。小さな不便を、長く使える形へ。

毎日数回は使うおトイレの手洗い。

大きな故障ではなくても、

「ちょっと使いにくいな」

ということがあります。

今回は、日頃から仲良くして頂いている方から、

「手洗いのボウルが小さくて、水が跳ねやすい」

というご相談をいただきました。

手洗いを全部つくり直すのではなく、今あるものを活かしながら、手洗いボウルと水栓だけを交換します。

大掛かりなリフォームではありません。

でも自分たちは、こういう工事も大歓迎です。

暮らしの中の小さな不便を直して、今あるものを長く大切に使う。

リフォームに、大きいも小さいもないと思っています。


まずは、今の手洗いを確認。

【現調時の書き込み写真】

今回のお悩みは、手洗いボウルの大きさ。

既存のボウルが少し小さく蛇口からの水が分散するため、手を洗ったときなどに水が周囲へ跳ねやすくなっていました。

とはいえ、カウンターや収納まで全部交換する必要はありません。

そこで、

今ある手洗い台は残して、ボウルと水栓を交換する

ことにしました。

そして上の写真。

相方が現地調査をしたときのメモです。

寸法、ボウルの位置、水栓との距離、納まり……。

細かい。

いや、

こ、細けぇ。笑

自分ならここまで写真に書き込まないと思います。

でも、こういう確認が施工するときに効いてきます。


既存より、ひとまわり大きな手洗いボウルへ。

【交換前・小さめの手洗いボウル】

新しい洗面ボウルは、これまで使っていたものより大きなサイズを選びました。

カウンターそのものはそのまま活かしています。

全部を新しくするのではなく、

必要なところだけを変える。

それだけでも、使い勝手は大きく変わります。

既存の木製カウンターの雰囲気も残ったので、以前からそこにあったような自然な仕上がりになりました。


水栓も、水が跳ねにくいものへ。

【新しい手洗いボウルと水栓】

ボウルを大きくするだけでなく、水栓も交換しました。

水が落ちる位置やボウルとのバランスを考えて、水跳ねしにくいものへ。
水が拡散されないように、水の出る口の部分が絞ってあります。

設備を交換するときは、それぞれの商品だけを見るのではなく、

ボウルの大きさ、水栓の高さ、水が落ちる位置。

その組み合わせも大切です。

今回はうまく納まりました。

毎日使う場所だからこそ、こういう小さな違いが積み重なって使いやすさにつながります。


全部変えなくても、暮らしは良くなる。

【完成した手洗いスペース全体】

完成です。

ぱっと見れば、大規模なリフォームではありません。

でも、

「毎回、水が跳ねる」

という小さなストレスはなくなりました。

リフォームというと、

キッチンを全部交換したり、

お風呂をつくり直したり、

間取りを大きく変えたり。

そんな工事をイメージする方も多いと思います。

もちろん、それもリフォームです。

でも、

困っているところだけ直す。

気に入っているものは残す。

そんな方法もあります。

今ある家を長く大切に使っていくなら、むしろこういう小さな手直しの積み重ねも大事なのかもしれません。


同じものを見ても、見るところが違う2人。

今回、相方の現調写真を見て改めて思いました。

暮らし家は2人で仕事をしていますが、同じ場所を見ても、気になるところが結構違います。

自分は、

感覚・雰囲気・世界観。

「ここがこうなったら気持ちいいな」

「この人なら、どんな感じが好きかな」

「これで暮らしがどうなるかな」

そんなところから考えることが多いです。

作り方より、使われ方です。

一方で相方は、

施工・納まり・寸法・意匠。

実際にどうつくるか、きれいに納まるか、問題なく施工できるか。

そういうところを細かく見ています。

目指している方向は同じ。

でも、そこへ向かうための見方やアプローチは少し違います。

たぶん、その違いがあるから、自分たちの仕事は成り立っています。

自分だけでもなく。

相方だけでもなく。

違うところを見る2人で、一つのものをつくる。

改めて、ナイスコンビです。


小さな「使いにくい」も、ご相談ください。

家の中には、

「壊れてはいないけど、ちょっと使いにくい」

という場所が意外とあります。

だからといって、全部を新しくする必要はありません。

残せるものは残しながら、

必要なところだけ変える。

それも、リフォームのひとつです。

今ある家を、これからも気持ちよく使っていくために。

暮らし家では、そんな小さなご相談から一緒に考えています。

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