みなさんお世話になっております。
最近土間コン(ドマコン)という響きが、何かのキャラクターの名前に聞こえ出した、暮らし家の橋口です。
先日お仕事仲間の自宅作業場の土間コンクリート工事をしてきました。
雨が降ると既存の土間に水が溜まって作業に影響が出るとのご相談。
所要日数は2日間です。
【1日目】
・清掃
・排水経路確保
・目あらし
・斫り(ハツリ)
・墨出し
・ワイヤーメッシュ仮敷き
・片付け清掃
【2日目】
・清掃
・コンクリート練り
・流し込み
・下塗り
・中塗り
・上塗り
・片付け清掃
~1日目~
まずは1日目の最初は掃除からのスタートです。
これをしないと現状の把握がしにくいし、作業もしにくいんです。
次が「目あらし」という作業です。
これは既存のコンクリートの上に、新たにコンクリート作業をする時にします。
既存のコンクリートに傷を付けていき、新たなコンクリートとの密着性を上げる作業です。
この地味でつまらない作業が大事な工程なのです。

次に一旦高さを測って、このままで問題がないか確認します。
今回は一部ハツリ作業が必要になりました。
ワイヤーメッシュを敷いた時に、新しいコンクリートの仕上げと高さがあまり変わりませんでした。
コンクリートの「被り(かぶり)」が足りないと言ったりしますね。
これは後々コンクリートが割れる原因になります。
面倒ですが事前に処理をしておきましょう。
※ちなみに自分は元ハツリ屋です。

ハツリまで終わったら墨出しをしていきます。
ここを間違えたら台無しになってしまうので注意しましょう。
特に水勾配には気を付けましょう。
最低でも、「1mに2㎝は勾配を上げる」。
そうしないと水が流れて行かずに、土間の上が水溜りになってしまいます。
そして、どちらに流すのかも事前に決めておきましょう。
敷地の条件によっては、思った方向に水勾配が取れない場合があります。
最後にワイヤーメッシュを仮に敷いて1日目は終了です。
試しに敷いて問題がないか確認しておかないと不安なので。
ワイヤーメッシュを何枚も使用する場合、しっかり結束線で連結することも忘れずに。
あっ!
片付けと清掃も忘れずに!
ジャパンクオリティの基本です。

~2日目~
2日目も前回同様、まずは清掃から始めます。
天気の関係で数日空いてしまったので、しっかり清掃します。
次はコンクリートを練りながら、どんどん流し込んでいきます。
今回は1輪車で練りました。小型のミキサーが欲しい。
ミキサー車を呼ぶほどではないので、一人がひたすら練って、一人が流し込みながらある程度押さえていきます。
ちなみに最初のコンクリートは、思っている以上に柔らかくして大丈夫です。
まずは墨出しした高さに合わせて「木ゴテ」で押さえていきます。
最初の段階で、ある程度しっかりした精度で押さえておけば後が楽になります。
写真のように、寝ぐせは抑えられてませんが、コンクリートはしっかり押さえます。

次はもう少し精度を上げて「中塗り用のコテ」を使って撫でていきます。
その時に「面コテ」で角や端っこを綺麗にしていきます。
写真はサボって休憩しているのではなく、角を地味に仕上げている場面です。

ある程度水気が引いたら、次はいよいよ「仕上げ用のコテ」でムラなく綺麗に仕上げていきます。
水気が残った状態で仕上げると、白っぽくなったり波を打ったような感じに仕上がることがあります。
待つときは大人しく待ちましょう。大人なんだから。
仕上がったら、おかしい所がないか最終チェックです。
自分の仕事の粗を鬼の形相で探していきます。

綺麗に仕上がっているのが確認出来たら、暫くニヤニヤしてから片付けに入ります。
コンクリートの付いた道具たちをしっかり洗っていきます。
使い捨てにはしないで下さいね。物は長く大事に使いましょう。
余ったコンクリートや、洗って出たコンクリートの混ざった水は、モラルを持って処理しましょう。


これで土間コンクリート工事は完了です。
天候に左右される工事ではありますが、綺麗に仕上がった時は気持ちが良いものです。
みなさんも機会があれば、ぜひチャレンジしてみて下さい。