お世話になっております。
ゆっくり過ごせる居心地の良い家を作ったつもりが、子供も大人も溜まる家になってしまった暮らし家の橋口です。
タイトルにもありますが、今回は長持ちする家についての自分なりの考えを投稿したいと思います。
みなさん長持ちする家ってどんな家だと思いますか?
・構造が頑丈な家?
・メンテナンスのしやすい家?
・劣化の少ない材料で仕上げられた家?
・通気などの環境の整えられた家?
・腕の良い職人さんたちが建てた家?
どの答えも正解だと思います。
自分自身も長持ちする家を作りたくて、頑丈でメンテナンスのしやすい家づくりをしてきたつもりです。
自宅を建ててからは特に、建築のことが好きでもっと知りたくて色々勉強しました。
知識だけにならないように、色んな考えで建てられた建物を見に行ったり、建築関係者に会って話を聞いてみたりしました。
そして偏った考えにならないように、真逆の意見も聞いてみたりもしました。
でもある日、違和感を感じてしまいました。
「長く残っている建物の中には、物としては長持ちしそうにない構造の建物も多い」と。
古くから残っている京都の町家や地方の寂れた寺社仏閣などは、職人さんの腕はさておき、現代よりも劣った工法の建物が多いです。
しかも手を入れて残していってるのは、建てた本人と全く関係ないケースが多い。
もしかしたら、どんな建物だったのかより、どんな【存在】の建物だったのか方が重要だったんじゃないか?
そんなことを考え始めました。
自分が残したいと思っている建物ではなく、周りが残したいと思う【存在】であることが結果的に長持ちするんじゃないか?
たまたま自宅の庭を、家の前を通る人達が楽しめるようにと、外から見ても楽しめる庭づくりにしました。
(家の前は地域の人たちの散歩コースになってます)
特に近所の子供達が喜ぶように、亀と羊のオブジェも置いてあります。
おそらく近所の人達にとっては、「残ってほしい存在の家」になってくれているとは思います。
自分達がここを離れる日が来たとしても、子供か孫か、はたまたこの家に興味を持ってくれた物好きな誰かが住み継いで行ってくれることを願っています。
空き家管理もそんな想いから始めた活動です。
どんな建物か?だけではなく、どんな風に暮らしたか?どんな存在の家だったのか?
これかも色んな角度から暮らしを考えて、暮らしづくりをしていきたいと思いました。