古民家改修

皆さんお世話になっております
最近夜間作業が多く、体内のサイクルが微妙におかしい、時差ボケもどきの橋口です。

そういえば、古民家のリノベーションの完成を投稿してないことを思い出しました。

このリフォームも色んな偶然や共通点が結んだ「縁」が生んだお仕事でした。
何を隠そう、暮らし家が事務所を探していた時に検討していた物件だったのです。
しかも後から分かったのですが、自分の友達も検討していたみたいです。

古民家の改修は難しく、通常の家より予期せぬ事態が多く、解体してみないと分からないことばかり。
図面は勿論、点検口が無い家も多く、現状を把握できないケースも少なくありません。
AIの技術が進歩して様々なことが事前に課題解決できるようになりましたが、こういうリフォームは経験値で対応するしかないのが実情です。

そんな状況を楽しんでいるのも事実なんですけどね。

ビフォーアフターが分かりやすいように、改修前の手付かずの状態の写真を載せておきます。

全体的に、かなり傷みがひどい状態でした。
それに加えて、柱・壁・床の構造的な歪みが激しかった。

計画や契約が終わったら実際に工事スタート。
まずは必要な箇所の解体作業から。
解体する場所と残す場所については、事前にしっかり打合せしましょう。

解体してみると、開けてビックリ!
床の土台が「うどこ」と言ってめちゃくちゃ古い工法。
初めて見ました。

築60年のと聞いていたが、移築されたのが60年前で、築年数は推定100年以上前。

しかも古民家らしく梁を見せようという話になり垂れ壁(下がり壁)を解体してみると、一番荷重のかかっている柱と梁がシロアリに食われてボロボロ。
逆に今まで倒壊せずにいたのが不思議です。

古民家の洗礼を受けながらも、ジャッキアップして梁を補強することにしました。
併せて、倒れていたり腐っている柱も交換。
みんなある程度覚悟はしていましたが、工事がどんどん大掛かりになっていきます。

それでも作業自体は楽しく進み、お施主さんも作業に参加してくれました。

奥様が自家製の色々を作るのが好きな方で、工事中は手作りのお菓子を沢山戴きました。
そしてこれが忖度なしで美味しい。
この建物自体はサロンになるのですが、ゆくゆくはココでお菓子の販売も計画しています。
このクオリティーなら納得です。

今回の改修の主な内容は以下の通りです。
●構造補強(床・梁・柱)
●間取りの変更
●天井やり替え→ベニヤ仕上げ/お施主様塗装
●床の構造からのやり替え→杉の浮造り(素足で歩くと最高)
●壁の補修・間取り変更に伴う壁の新設(漆喰はお施主様施工)
●既存建具を修理し、他の場所で活かす工事
●一部水回り交換及び新設
●などなど

細かく挙げればキリがないほど様々な作業がありました。
そしてお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、お施主様と一緒に作業することが多かったです。
利益は減っていきますが、こういうのって本当に大切なことだと思います。
みんなで話しながら、ご本人も含めて一緒に作業をする。
その中で良い関係が育まれていく。

お施主様は施工中の変化を楽しんで下さる方で、毎日楽しく作業することが出来ました。

文章が長くなるので、この先はビフォーアフターの写真メインでお楽しみ下さい。

ちょこちょこ写っている建具は、他の場所で使っていた建具です。
間取り変更の際に、「捨てるのは勿体ない!」ということになり、他の箇所で使えるように建具も構造もリメイク。
塗装は勿論お施主様がご自分でされました。

お施主様が参加する施工はタイムラグが起きるので、正直利益は下がります。
建物が傾いていると調整も難しい。
それでもこれこそが、暮らし家のやりたかったこと。
暮らし家の存在意義だと思ってます。

お施主様が営むサロンも、回転率よりお客様が心身をゆっくり休められる場所にしたいという想いがあります。
そして多種多様な方がフラッと立ち寄り、そこでの出会いや、ゆっくり流れる時間を楽しむ。

外もお施主様が着々と手を入れてます。
これからの子供たちに様々な体験が出来るような場所を作って行ってる途中です。
こちらも今後が楽しみですね。

古民家の改修は難しく大変です。
お店としてではなく、実際に住んで生活する場合は住まい手を選ぶと思います。
気密や断熱、耐震性や虫や不便さ。
リフォームで補えることもありますが、根本的は古い建物が好きで、細かい所は許容できる価値観をお持ちでなければ難しいと思います。

それでも古民家の魅力は凄いです。
流れた時間だけは誰にも真似出来ないので、新築や築浅の家には出せない色気がありますね。

暮らし家では古民家だけではなく、少し古い住宅のフルリフォームも請け負っております。
ただの機能的なフルリフォームではなく、デザイン性を高めたフルリフォームです。

暮らし家は、今ある使える物を大切にし、次の代にしっかり引き継いでいく文化を作る会社です。
単純に建物をリフォームする、自己満足の為にデザイン性を上げる。そのような会社ではありません。

人が引き継いでくれる家と、人が引き継いでくれない家があります。
もちろん様々な理由があると思いますが、引き継ぎたいと思われない家だという場合も多いです。

機能的なリフォームにデザイン性をプラスする理由はそこにあります。

愛される家、無くなって欲しくない家は周りが残そうとしてくれます。

暮らし家のリフォームは感情までリフォームします。
愛されて、残したいと思われるリフォーム。

これからも理念に沿った仕事をしてきたいと思いますので、大小問わず、リフォームの相談はお気軽に。

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