~初の井戸掘り体験~

みなさんお世話になっております。
ギックリとまでは行きませんでしたが、じんわりと腰を傷めた、腰に爆竹を抱えた橋口です。

先日仲良くさせてもらっている、「おばま工務店」さんが主宰する井戸掘りワークショップに参加して来ました。
開催場所は、みんな大好き「obama village」です。

講師は「慶応義塾大学大学院」に在籍している「髙部先生」です。
大学のキャンパス内にも、3カ所の井戸を掘っており、現在まで合計5基の井戸を掘っています。
前例がないので、試行錯誤の連続だったみたいです。
なかなかクレイジーな男ですね!

それにしても、「obama village」は本当に最高の場所です。
みなさんも是非、一度や二度や三度は行った方が良いですよ‼
・立地
・建築
・コンセプト
・スタッフ
・実践している物事
全てにおいて、自分がしたいけど、まだまだ先になる事ばかりです。

このように先に実践している方が近くに居ることは、本当に心強いし励みになります。

いつもイベントや勉強会などにお誘いいただき、本当にありがとうございます。
この場を借りて、改めて御礼申し上げます。

タイトルにも書きましたが、今回は井戸掘り体験です。

自分がしたいと思っていたことを、ピンポイントで当ててきます。

おばま工務店さんと、自分が井戸を掘ろうと思った動機は少し違います。

自分達の場合は、電気やガスや給水などのインフラを自給できる小屋を作りたくて井戸掘りをしようと考えてました。
おばま工務店さんは、去年の災害が一番のきっかけのようです。

2025年の夏に、鹿児島では歴史的な豪雨からくる災害が発生しました。
自分が住む姶良市と、おばま工務店さんがある霧島市は全国ニュースで取り上げられるほどの被害が出ました。

床上浸水や停電や断水などが起き、普通の生活が送れず困っている家庭が多かった。

自分の家も、断水と停電で数日間は不便な生活を送ることになりましたよ。
このような時に、日々の「普通」が、いかに有難いことか実感できます。

おばま工務店さんの事務所が入っている「obama village」のエリアも被害が大きい地区でした。
流石と思ったのは、一早く「obama village」を避難所代わりに開放していました。
このような素晴らしい判断が素早く出来る理由は、本当に日頃から地域貢献を考えているからだと思います。
損得勘定やパフォーマンスだけでは、このような迅速な対応は出来なかったはずです。

井戸を掘って、いざという時に地域のライフラインに出来るように考えているみたいです。
今回の井戸掘りが上手くいけば、個人宅や別の場所にも井戸を掘り、災害時への備えに考えているらしい。

脱帽ですね。

この手の話になると熱が入り過ぎて、なかなか本題に入らないので、そろそろ話をワークショップに戻します。


ワークショップの構成は
●座学
・井戸の歴史
・工法
・施工事例
・その他
●外に出て実践
・穴掘り
・道具作り
●座学
・体験をした上での振り返り
・質疑応答

座学は、「は~/ひ~/ふ~/へ~/ほ~」の連続でした。
先人達は、知恵を出し時間を掛け、このような凄い装置を考え出したのか!
と、感心させられるばかりでした。

外に出ての実践も、とても楽しかったです。
時間を掛けても少しずつしか進まない感覚は、なんでも直ぐに結果が出てしまう現代では味わうことの出来ない楽しさです。

ちなみに井戸には、数m~10m前後の水脈を目指す【浅井戸】と、数十m以上掘らないと出てこないであろう【深井戸】があります。
もちろん【深井戸】の方が水圧も強く安定もし易いようですが、人力では現実的ではないので、今回は【浅井戸】を掘りました。

前日から違う人達が掘り始めたので、自分達は2日目の午後の部の作業隊です。

掘る道具は大きく分けて2種類あります。

●オーガー
・ドリル状の物で回転しながら穴を掘る道具
・インパクト(電動)ドライバーに装着するタイプと、手動のタイプがある
・柔らかい地層に適している
・かなりの力で押さえつけないと、体が持って行かれるので注意が必要
・太さが様々で、細い形状の物から使用して、段々太くしていく

●単管パイプを改造した物
・打撃力で穴を掘る道具
・硬い地層に適している


こちらが力を合わせて穴を掘っている様子の写真です。
ちなみに穴掘りを素敵な笑顔で見守っている方が、「髙部先生」です。
屈託のない笑顔です。

今回は運よく2m程度の深さで水が出てきました。
でも水が出てきたからと言って終わりではありません。

水が出てきたら、次は【スコヤ】と言う道具で水を汲み取りながら穴を掘って行きます。
何故なら、水を汲み取らないと泥になって穴が掘れないからです。

この【スコヤ】も、講師の「髙部先生」のオリジナルの道具です。
オリジナルと言っても、普通のホームセンターで揃えられる物で作られています。
あくまで誰でもチャレンジできるように、どこにでも手に入る物で作られているのが大事なポイントです。

【スコヤ】の写真は撮り忘れていましたが、実際に作り始めるところの写真を、かろうじて撮っていました。

そして水を汲み取っている様子の写真です。

かなり熱中していて写真を撮られていることに全く気付いていませんでした😅

それにしても、なかなか地道な作業です。

今回自分達が参加したワークショップ中には井戸は完成してません。

一度水を汲み取っても、直ぐに水が溜まる状態にならないと井戸としては機能しません。

前半でも申し上げましたが、これから少しずつ掘り進めて、災害時のライフラインに使えるレベルまで持って行くとのことです。

今回のワークショップに参加して感じたことは、どの分野の出身の人でも深く考えて辿り着く先は昔の人達の生活という事です。

もちろん時代背景もあるので、現代の技術をミックスさせていくことにはなります。

暮らし家も、現代を生きる多くの人が受け入れ実践できる少し不便な豊かに暮らせる世界を目指しています。

先人達の知恵に現代のテクノロジーを少し加える事で、自分達を含め実践していけるのではないかと考えています。

今回も「おばま工務店」さんにお誘い頂いての参加でしたが、次は自分達で実践して他の人達に広げていくのが使命だと感じております。
それが「おばま工務店」さんへの一番の恩返しになるはずです。
それが目的なはず。

規模は小さいかもしれませんが、今後暮らし家の主導で、このようなイベントを企画・実践していきます。
企画がまとまったらアナウンスしますので、その時は是非ご参加下さい。

長文になりましたが、今回のワークショップの報告でした。

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